災害、コロナ、IT化。
この数年で、私たちの暮らしは大きく変わりました。
それに伴い、バッグの中に入れるものも、確実に変わってきています。
「バッグの中身は心の中身」と言われることもありますが、まさに、今どきのバッグ選びにはその人の価値観や暮らし方が色濃く出るようになってきました。
今回は、必要なものはきちんと持ち歩きながらも、自分にとっての「ミニマリズム」を忘れない。
そんな、現代的なバッグとの向き合い方について考えてみたいと思います。
Contents
災害への備えが日常化してきた
たとえば「南海トラフ地震が今後30年で起こる確率は80%」と言われていること、ご存知ですか?
また、2025年の7月に大きな災害が起こる。そんな予言をした漫画『私が見た未来』が再注目されたり、全国で地震が頻発していることから、災害への意識は確実に高まっています。
そのため、「いざというときに持ち出せるもの」を意識して、普段から荷物を選んでいる方も増えました。
水分、モバイルバッテリー、身分証、除菌シート、常備薬、貴重品、エネルギー補給のための小さなお菓子など。
いずれもミニマリストの「持たない暮らし」からは外れるように思えますが、「いざという時に備えておく」というのは、ある意味「命を守るための現代のミニマリズム」とも言えます。
コロナ禍が変えた「バッグの中身」
2020年のパンデミック以降、私たちはマスク・アルコール・除菌ティッシュを持ち歩くようになりました。
その結果、ミニバッグ派の人たちも「やっぱり入りきらない」と感じることが増え、中型~大型バッグへ移行する人が増加。
女性でもリュック派が一気に増えたのも、コロナ以降の大きな変化です。
先日も、「丸の内OLのリュック率40%超え」と聞き、驚きました。
外出先での飲食・トイレなどでも衛生意識も高まり、「安心のために持ち歩くもの」が確実に増えたことで、バッグの容量が重視されるようになったようです。
IT化と在宅ワーク時代、バッグも進化した
もうひとつ、大きな変化は「PCを持ち運ぶ人の増加」です。
以前はパソコンは職場に置いておくものでしたが、テレワークが普及したことで、自宅と会社の往復にPCが欠かせない時代へ。
その結果、A4サイズやPCポケット付きのバッグ、クッション性があるリュックなどの需要が急増しました。
バッグは「持ち歩く家」とも言える存在へと進化しつつあるのです。
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必要なものを持つ。いらないものは手放す
私自身、フルタイム勤務をしていた頃は「いかに荷物を少なくして、軽やかに生きるか」をテーマにミニマリズムを実践してきました。
しかし、時代とともに「持つべきもの」は変わります。
災害への備えとしてのバッテリー・ 体調不良に備える常備薬・ PC・モバイル作業のためのガジェット。
これらは、「私にとって今、本当に必要なもの」です。
だからこそ、むやみに「全部手放す」のではなく、「持つことも選ぶ」ことが重要だと考えるようになりました。
同時に、バッグの中身を見直す中で「結局使っていないもの」「不安で入れているだけのもの」も意外と多いことに気づかされます。
ミニマリズムとは「減らす」ことではなく、「本当に必要なものを選ぶ力」なのかもしれません。
バッグは3種類を使い分け
私は今、以下のように3つのバッグを使い分けています。
- パソコンや1泊旅行に対応できる大容量リュック(軽くてリュックにもトートにもなる2WAY)
- ちょっとした外出や近所の買い物用のコンパクトなバッグ
- 街歩き用の中容量バッグ(長財布・スマホ・ポーチ2つ・バッテリーなどが収まるサイズ)
このように、「シーンによって持ち替える」ことで、無理のないミニマルスタイルが保てています。
ちなみに、使いやすさを左右するのは「ポケットの配置」と「軽さ」。
よく使う長財布・スマホ・鍵だけは、ポーチに入れず直接バッグの外ポケットへ入れておくと取り出しやすく便利です。
ミニマリストにおすすめのリュック3選
バッグの見直しを考えている方に向けて、私が実際に使ってみてよかった、または信頼しているブランドの中から、「軽くてきれいめでオンオフ使えるリュック」をご紹介します。
① Legato Largo(レガートラルゴ) 撥水リュック
撥水素材で雨の日も安心。PCやA4がしっかり入るけど見た目はすっきり。通勤にもお出かけにも◎。
② moz(モズ)ナイロン軽量リュック
北欧デザインでユニセックス・ナチュラルな雰囲気。休日のカジュアルにも馴染みやすい、肩の負担も少ない仕様です。
③ Legato Largo A4撥水リュック
スポーティだけど上品さもあるタイプ。肩の負担を軽くするためのショルダー内のクッション材が◎。また、背面側に13インチのPCが収納ができる専用ポケットがあり便利です。
バッグは「自分を運ぶ器」。
流行や不安に流されるのではなく、「自分に必要なもの」にフォーカスすることで、暮らしの質が大きく変わります。
まとめ ミニマリストは「軽く暮らす達人」
ミニマリストというと、「何も持たない人」のように思われがちです。
でも実際は、必要なものを、必要な形で持つ人こそが真のミニマリスト。
また、必要なものとそうでないものを見極めることも大切。
今の時代だからこそ、防災・衛生・テレワークといった「時代が求める持ち物」とどう向き合うかは、暮らしの安全と心の快適さを大きく左右します。
必要な荷物は増えても、取捨選択して心は軽く。
そんな「今のミニマリスト」の暮らし方、あなたも見直してみませんか?