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※この文章は、スピリチュアルの考え方に少しでも疑問を感じたことがある方向けに書いています。すべてを肯定したい方や、霊能者に強く共感されている方にはおすすめできません。
霊能者にマインドコントロールされて、大金を失っただけでなく、人格まで変わってしまった有名人を、これまでテレビで何度も見てきました。
「救われたはずの人」が、家族や仕事やお金を失い、社会とのつながりも断たれていく…。
それは決して他人事ではなく、心が弱っているときには誰にでも起こりうることです。
スピリチュアルな世界に惹かれる気持ちは、ごく自然なもの。
でもその気持ちにつけ込む「一見まったく危険に見えない危険な霊能者」がいることも事実です。
今回は、私が実際に出会った霊能者や知人の体験談をもとに、「要注意な特徴」をご紹介します。
この記事を読む方が怪しい霊能者の見分け方を知り、自分自身を守るための参考になれば幸いです。
Contents
1.高額な天然石を不透明な価格で売る
私が会った霊能者は、特別なパワーがあるという天然石ペンダントを約8万円で店頭販売していました。
しかし、そのペンダントは10年前にネットで8,000円ほどで売られていたものと同じでした。(色・サイズ・模様もすべて)
なぜネット価格と違うのかを尋ねても、「10年前とは価値が違う」「ネットのものとは良く見たら別物」など、誤魔化しながら、根拠が曖昧。
相場も明示せず、「高いもの=特別なもの」と思わせるような雰囲気がありました。
2. 「人のため」と言いながら、ビジネスとしてしっかり利益を得ている
その霊能者は、
- 「私は人を救うためにやっている」
- 「人のために活動している」
- 「訓練して神様の道具となっている」
と繰り返していました。
更には、耳障りの良い言葉のオンパレード。
でも、実際には1回1時間相当のセッション代が1万円〜数万円以上、石や講座も高額。
もちろん、活動に対価があるのは当然です。
でも、あたかも「無償の愛」のように装いながら、しっかりと収益を得ている姿に、私は違和感を覚えました。
ふと考えると、医療・介護・建設・流通・教育などで働く普通の人々こそ、社会の中で本当に人の役に立っているのではと感じたのです。
例えば、
- スーパーの店員さん
- 工事現場で働く大工さん
- 病院で働く医療従事者
- 学校の先生
など、日頃から身の回りで働いてくれている人たちのほうが、よっぽど自分を誇示することなく誠実に働いてくれていると思いませんか?
3. 悩める人対象に商売しているのに、責任は取らない姿勢
スピリチュアルな集まりには、精神的に弱っている人や死別など深い悩みを持った人が多く集まる傾向があります。
実際に、私が参加した場でも、生きるのに疲れていて何かにすがりたい様子の方が多く見受けられました。
にもかかわらず、霊能者のホームページには「精神疾患の方はセッションをお断りします」と記載されていたのです。
一見もっともらしく思える注意書きですが、都合よく「お金は受け取るけど、責任は持たない」という印象を持ちました。
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4.医師や弁護士以上の報酬
国家資格を持ち、命や人生を預かる仕事である医師や弁護士でさえ、1時間あたりの報酬は1〜2万円程度が相場です。
それに対して、霊能者は資格も根拠もなく、「見えた気がする」「感じた気がする」ことを話すだけで、2〜3万円近い報酬を得ています。
努力や責任が極めて重い専門職よりも高い金額を設定し、しかも失敗しても謝罪も補償もない。
これはやはり「無責任な高額ビジネス」と言わざるを得ません。
5. 「あなたは特別な存在」など特別感で依存させる
- 「あなたは使命を持って生まれてきた」
- 「前世はお姫様だった」
そんな風に言われると、誰でも少しはうれしくなりますよね。
私自身は「小さな国のお姫様だった」と何度も言われて、疑問に思った経験があります。
さらに、「あなたがここに来たのは偶然ではなく、霊界に導かれたからです」と言われたこともありました。
そして、外部からの「おかしい」という批判に対しては、「まだ目覚めていない」「まだ導かれていない」という考え。
このように特別視されることで、「私だけは特別」という思いが芽生え、霊能者に対する信頼が一気に深まってしまいます。
でも、それは依存の入り口かもしれません。
6. 自分で作った資格や団体を、あたかも権威のように見せる
霊能者の中には、自分で作った協会名や肩書きを名乗り、あたかも公的な認定を受けているかのように装う人もいます。
たとえば、「〇〇認定カウンセラー」など。
調べると、その団体は本人が代表を務める私設団体だったり、名前だけ立派な架空の資格であることも。
資格や協会名に惑わされず、まずは「実績」「活動内容」「料金」などを冷静に確認することが大切です。
7.不明瞭な講座の内容と価格設定
最近では、「臨床現場で使えるように」「心理学とスピリチュアルの融合」といった言葉を使った講座が増えています。
一見まじめで専門的な内容に見えますが、実際には国家資格や専門教育を受けていない人が癒しのプロを自称しているだけというケースも少なくありません。
また、精神疾患や深刻な悩みに触れる内容を含む講座も見受けられましたが、本来こうした領域は、医療や心理の専門家(国家資格所持者)が慎重に対応すべきものです。
また、怪しげな講座の多くは「全〇回コース」などの形式で、合計すると数十万円以上になることもあります。
学びや癒しを求める気持ちは大切ですが、講座の内容と価格が本当に見合っているのか、不明瞭な点はないか、事前によく確認する冷静さを持つことが、自分と家族を守る第一歩です。
自分を守るヒント 信じる前に、まずは自分自身で整える
スピリチュアルな世界に惹かれることはごく自然なこと。
でも、神を信じることはあっても、人間を盲信しないためには、「知識」と「心の軸」が必要です。
読んでよかった本
▼『反応しない練習』(草薙龍瞬)
不安に流されず、冷静な自分を保つ力がつく仏教的思考法。
▼『嫌われる勇気』
他人の評価に振り回されず、自分の軸で生きるためのヒントに。
癒しアイテムもおすすめ
▼アロマディフューザー
過剰な“開運グッズ”ではなく、安心できる香りで心を整える選択も。
まとめ:見えない世界を語る人こそ、見える部分を見極めて
スピリチュアルな力は否定しませんし、本当に人を助けてくれる方もいると思います。
でも一方で、「心が弱ったとき」こそ冷静な目を持つことが大切です。
- 価格が不明瞭
- 責任の所在が曖昧
- 医師や弁護士以上の料金設定
- 特別感で依存させる
- 団体や資格の正体が不透明
こうした要素が揃っている場合は、一歩引いて「本当に信頼できる相手か」を見極めましょう。
あなたのお金も、時間も、心も大切な財産です。
守れるのは、あなた自身です。
そしてもうひとつ。
SNSで派手に活動し、「私は特別」と誇示するような人にも注意か必要。
霊的な力は、エンタメの道具でも、自分を飾るためのものでもないはずです。
もし霊界というものが本当に存在するならば、そういった霊能者こそ立ち直ってほしいと思われているのではないでしょうか。
信じる自由と、疑う知性。どちらも大切にしたい時代です。
※この記事は、必要な方にそっと届けばうれしいです。合わないと感じた方は、静かに読み流してくだされば幸いです。特定の人物を非難する意図はなく、あくまで一般的な傾向や体験に基づいて書いています。