株式投資やFXなどの投資で勝つためには、知識や経験が必要です。知識や経験がないと継続的に投資で勝つのは難しくなります。
しかし、いくら知識や経験があっても、「メンタル」が強くなければ、投資で継続的に勝つのは難しいです。
そこでこの記事では投資で勝つために、メンタルが必要な理由について徹底的に解説します!
わかりやすくご説明させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
投資で勝つために知っておくべきメンタルのこと
まずは、投資で勝つために知っておくべきメンタルについて以下の2点を紹介します。
- 利大損小を目指すべきだが人間の本能は利小損大
- 一発屋は負ける!安定したメンタルを保つにはなだらかな右肩上がりを目指す
1.利大損小を目指すべきだが人間の本能は利小損大
株式投資やFXでの理想の取引は、損が小さく利益が大きい利大損小です。
利益が大きく損失が小さければ、手元に残る利益は大きく、期待値も大きくなります。
しかし実際は損失が大きく、利益は小さい利小損大になっている人が大半で、勝率は悪くないのに、トータルでは大きく負けるというのも「投資あるある」です。
これは人は利益の喜びよりも損失のダメージをより強く感じてしまう人間の脳の動きから来ています。
簡単にいえば、人は1万円得した喜びよりも1万円損した悲しみの方をずっと強く感じる性質があるのです。
これは次の質問に対する答えを考えてみるとわかりやすいと思います。
どちらを選びますか?
A…無条件で1万円もらえる
B…じゃんけんで勝ったら2万円もらえるが、負けたら何もない。
実はAとBの期待値は全く同じです。
つまり、どちらを選んでも有利不利は無いのです。
しかし、なぜか多くの人は迷うことなくAを選びます。
なぜなら、人は利益は小さくてもいいから確実に受け取ろうとするし、損失はたとえ大きくなるリスクがあっても、ゼロになる可能性にかけようとするものだからです。
これは行動経済学で「プロスペクト理論」と呼ばれる「人は不合理な行動をしてしまう」ことを示す理論で説明できます。
まさに株式投資やFXで利小損大トレードをしてしまう判断と同じです。
含み益が出たら利益がもっと伸びる可能性があっても、目の前の小さな含み益を確定しようとするし、含み損が出ると、この後さらに損失が膨らむ可能性があっても、一か八か損がなくなる可能性に賭けてしまうのです。
このように、人の感情は常に利小損大になる選択をしようとします。
小さい利益を早めに確定し、損はズルズルと引き伸ばすと、最終的には積み上げてきた利益を一度の損失で吹っ飛ばしてしまう、「コツコツドカン」という結果を招いてしまうのです。
こうしてコツコツ積み上げた利益を1度の失敗で一気に溶かしてしまうと、それだけでは終わりません。
まずこの損を取り返そうと躍起になり、冷静な判断力を失います。
そうすると、事前に決めた場合、ルールを破ったり、条件に達していないのにエントリーしたりするので、どんどん期待値の低いトレードの沼にはまってしまいます。
さらにレバレッジもどんどん上がり、身動きが取れなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
株式投資やFXでは自分の感情に従うほど負けるというのは、このことからも明らかなのです。
2.一発屋は負ける!安定したメンタルを保つにはなだらかな右肩上がりを目指す
目標を設定し、それを達成するための行動計画を立てて一つ一つ実践していく。
これは一般的には良いこととされていますし、実際それでも目標の達成に近づくことは多いと思います。
しかし、投資に関しては目標を設定するのは必ずしも良いことではありません。
「早く儲けたい、たくさん儲けたい」と焦る気持ちが、メンタルを乱して逆効果になる可能性があるからです。
例えば、100万円の資金で投資を始めたAさんとBがいるとします。
1週間以内にAさんは101万円に増やす目標を、Bさんは200万円に増やす目標を立てました。
1%増やしたいAさんと100%増やしたいBさんでは取るべきリスクは全く異なります。
Aさんは余裕を持った判断ができるでしょうが、Bさんの場合はそうはいけません。
ただでさえ高い目標が一度負けてしまうと、さらに遠のくので、損切りすべき局面でもできなくなってしまうかもしれません。
仮にできたとしても、取り返すために無理なトレードをしてしまいがちです。
ましてや「1週間以内」といった期限の目標を達成するために、条件が揃っていないのに、エントリーしてしまって失敗することにもつながるでしょう。
目標に向かって努力をし、ゴールにたどり着くのは大きな達成感になるのは確かですし、目標を立ててはいけないということではありません。
ただ、初心者だったり、勝てないトレーダーであるなら、まずは成績よりも行動に関する目標を立てていただくのが良いです。
「あらかじめ決めた取引量を守る」「損切りポイントに来たら必ず損切りをする」など自らの行動を目標にしましょう。
そしてそれができたら自分を大いに褒めてあげます。
成績に関する目標を立ててはいけないわけではありませんが、目標を立てる場合は期間を長めに設定し、少し低いかなと思えるゆるい数字にしてください。
健全なメンタルを保つには、資金管理が重要
資金管理はメンタルに大きな影響を及ぼす要因です。
せっかく、淡々とトレードしていても、資金管理を間違えると途端に感情に支配されてしまいます。
資金管理については難しく考える人も多いですが、シンプルに考えるのが良いです。
重要なのは損失の額がメンタルに影響を与えない範囲に抑えるよう管理することです。
投資をする人の属性は千差万別で、100円でトレードする人もいれば、数億円単位で資金を動かしている人もいます。
当然、メンタルに影響与えない資金管理といっても、1000円の含み損でドキドキしてしまう人もいれば、1億円損しても冷静に対応できる人もいるので、人によって大きく異なります。
そこで重要な指標になるのは「ためらいなく損切りできるか」どうかです。
ためらいなく損切りできる割合、あるいはためらいなく損切りできる金額、ためらいなく損切りできる値幅はどの程度かをよく考えて設定し、これが全て整う環境を作りましょう。
トレードでの損切りポイントは売買手法により異なり、「前回安値に達した時」「移動平均線にタッチした時」など様々なルールがありますが、損切りの条件に達したとき、ためらいなく損切りできる金額や値幅で設定するのが重要です。
まとめ
今回の記事では、投資で勝つために必要なメンタルについて解説しました。
投資で継続的に勝つためには、知識や経験だけではなく、メンタルの強さが必要になります!
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、投資におけるメンタルの大切さについて再認識いただければ幸いです。