プライベートバンクとは、企業オーナーや地権者などの超富裕層が利用する特別な金融サービスで、主にメガバンクや大手証券会社がサービスを提供しています。
プライベートバンクの顧客を担当するのがプライベートバンカーです。
プライベートバンカーが担当する顧客の総資産は、最低でも10億円以上です。
総資産が5億円程度ではメガバンクのプライベートバンクを利用することはできないでしょう。
ではこのプライベートバンカーですが具体的にどのような仕事をするのか説明します。
プライベートバンカーになるためには
プライベートバンカーになるためには、プライベートバンカーが所属するプライベートバンク営業部に所属しなければなりません。
ではこのプライベートバンク営業部にはどのようにすれば異動できるのでしょうか?
プライベートバンク営業部に異動するためには2つのことが必要です。
- プライベートバンカーになりたいという明確な意思
- 圧倒的な実績
この2つがなければ、プライベートバンク営業部に移動することはできません。
プライベートバンカーになりたいという明確な意思を持っていてもそれを直属の上司である支店長や法人営業部長に伝えなければ何の意味もありません。
プライベートバンカーになりたい場合、早い段階から上司に伝えるようにしましょう。
またプライベートバンカーになりたくてもプライベートバンカーになりたいという意思だけではなることができません。
営業店である支店で圧倒的な実績を残さなければプライベートバンカーになることができないのです。
では実績とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
プライベートバンカーになるためには資産運用業務に従事していなければなりません。
資産運用業務とは、顧客に投資信託や保険・債券などの金融商品を販売することです。
この資産運用業務で圧倒的な実績を残すことがプライベートバンカーになるためには必要です。
圧倒的な実績とは担当している地区にもよりますが、年間収益で3億円以上が必要でしょう。
ちなみに投資信託や保険などから得ることができる収益は平均すると販売額の約3%になりますので、年間で約100億円以上の投資商品を販売する必要があります。
各支店のエース級の営業マンでも年間販売額は50億円程度ですのでその倍販売をしなければなりません。
これだけの実績を残して初めてプライベートバンク営業部に移動することができます。
では、プライベートバンカーは具体的にどのような仕事をするのでしょうか?
プライベートバンカーの仕事とは?
プライベートバンカーの仕事は基本的には資産運用のコンサルティングを行い投資商品を買ってもらうことになります。
しかし、営業店で担当するような顧客とは保有金融資産も金融に関する知識も段違いに高いので相応の知識が必要になります。
また、プライベートバンカーが担当する顧客のニーズは資産運用だけではありません。不動産や事業承継のニーズも高いので、このような知識も必要になります。
最低でもFP1級のレベルの知識が必要でしょう。
また、プライベートバンカーは一度担当すると基本的には、一生涯その顧客を担当することになりますので、顧客との関係を築く高いリレーション構築能力も必要になります。
プライベートバンカーには、資産運用や不動産などのお金に関する相談だけではなく子供の進学先の相談や親の老人ホームの相談などありとあらゆる相談が来ます。
プライベートバンカーは、顧客のニーズを満たすためありとあらゆる情報を仕入れなければなりません。
人脈を作るために商工会議所の集まりに参加したり、投資商品の勉強会に参加し、他の会社のプライベートバンカーと仲良くなる必要もあります。
プライベートバンカーの1日
プライベートバンカーの1日といってもその日によって様々です。
担当する顧客は北海道から沖縄までいますので、直行直帰で顧客に会いに行くこともありますし、資料作りのため銀行に行って資料を作ることもあります。
営業店とは違い上司からのプレッシャーはほとんどありませんが、その分、求められるものは非常に大きいです。
1年でクビになることは、まずありませんが、3年やってしっかりとした数字を出すことができなければプライベートバンク営業部から異動することになってしまいます。
担当顧客と深いリレーションを築くことができしっかりと収益を稼ぐことができればこれほど楽しい仕事は無いですが、これができないとプライベートバンカーを長く続けることはできないでしょう。
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まとめ
プライベートバンカーに憧れて銀行や証券を志望する方も多いと思います。
プライベートバンカーは確かに銀行の花形であり非常に楽しい仕事です!
しかしその分、求められる収益や知識レベルは非常に高いので日々勉強することが必要になります。
今回の記事がプライベートバンカーを知るきっかけになれば幸いです。