「デジタル遺品(遺産)」という言葉を最近よく耳にするようになりました。
この言葉には明確な定義まではないそうですが、パソコンやスマホがらみの遺品ということは何となく分かりますよね…?
親が亡くなった後、
「親のパソコンはどうしたらいいの?!」
と慌ててしまう人も多いのではないでしょうか?
でも、このデジタル遺品(遺産)は、生前に整理することも可能です。
その方法を見ていきましょう!
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デジタル遺品とは?
デジタル遺品には、オンライン・オフライン含めて以下のようなものがあります。
- 写真データ
- 動画データ
- 文書データ
- アプリ(ダウンロードしたもの)
- SNSアカウント
- 銀行・証券会社などのアカウント
- 個人ブログなどウェブサイト
一括りにいうと、
「パソコン・スマホなどのデジタル機器に保存されたデータやアカウント」
ということです。
金銭に繋がることのない財産のことをいいます。
若い人なら、パソコンやスマホでSNSをやったり、ネットショッピングをやるのは当たり前。
また、最近は生活する上で何でもデジタル化されている世の中なので、60代以降の方であってもパソコンやスマホなどをバリバリ現役で利用されている方が多いようです。
そのような方がお亡くなりになれば、昔とは違って「デジタル遺品」が発生してしまうので、遺されたほうはどうしたらいいのか困ってしまいますよね。
亡くなった人からしても「他人に見られたくないデータ」があるかもしれません・・・?
デジタル遺産とは?
「デジタル遺産」は、デジタル遺品と名前は似ていますが、少し異なります。
デジタル遺産とは、パソコンやスマホ上に電子データで保管されている財産を指します。
例えば、
- クレジットカード・通販サイトなどのポイント
- ネットバンク・ネット証券などの口座
- オンラインサロンやサブスクリプションなどの有料会員サービス・定期課金サービス
- ネット証券内の口座の資産
- 暗号資産
- 電子マネーの残高
など。
デジタル遺産は資産なので、預金・株・不動産などと同じく、所有者が亡くなり所有者移転がされると相続税発生の対象となるので注意が必要です。
デジタル遺品(遺産)の整理で起こりえるトラブル
前述の通り、デジタルを駆使していた人がその内容を誰にも引継ぎせず亡くなってしまうと、後々困ったことになってしまう可能性があります。
以下にそのトラブルの例を紹介していきます。
トラブル①パスワードが分からない
まず第一関門がこの「パスワードが分からない」問題です。
今はパソコンもスマホもパスワードでロックがかかっていることが殆どです。
パスワードが分からないとログインすらすることができませんし、パスワードを連続して間違えると余計に面倒くさいことになりかねません。
トラブル②葬儀の際の連絡ができない
故人が葬儀に出てほしいと思っていた知人がいたとしても、その人たちの連絡先がパソコンに保存されていたら連絡することができません。
トラブル③相続時の内輪トラブルが起きる
故人がネットで資産運用を行っていたりネット銀行に預金があった場合、それを遺族が把握していないと、遺産分割協議中に内輪で揉めることになってしまう可能性があります。
トラブル④継続課金の費用がかかりっぱなしになる
故人が、デジタルで楽しめる動画・音楽・本・オンラインサロンなどの有料サービスを定額利用で契約していた場合、それが解約されない限り課金が継続されてしまいます。
トラブル⑤相続税の申告後にデジタル遺産が見つかると追加申告が必要となる
デジタル遺産は量が多く把握しきれない部分があるため、遺族は通常の財産の相続税を支払った後でその存在を知ることがあります。
相続税の支払いの期限を過ぎていたとしたら、延滞税や過少申告加算税が課される場合があります。
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生前にできるデジタル遺品(遺産)の整理
上記に書きました通り、故人のデジタル機器の内部には重要情報が含まれている場合がありますが、パスワードが分からない限り遺族はそれらの情報にアクセスすることができません。
そして、デジタル遺品(遺産)を放置し続けると、想定外のトラブルに巻き込まれてしまう可能性も・・・。
でも逆を言えば、デジタル遺品(遺産)の内容とパスワードをきちんと引き継いでおけばそのようなトラブルは回避できるはず。
後に遺される人たちのためにも、できるだけ生前に色々と整理しておきたいものですよね。
そこでやっておきたいのが、
「エンディングノート」へデジタル遺品(遺産)とパスワードの記載
をすることです。
エンディングノートに、自分のデジタル資遺産(遺品)とそのパスワードを書き出していくと、その多さにビックリするかもしれません。
早めにそれらを整理しておくことに越したことはありません。
書き出した後は、定期的に見直しをすることもお忘れなく!
デジタル遺品(遺産)の対応のプロ
生前に相続したい内容を全て完璧にエンディングノートに記載できれば問題ないかもしれませんが、なかなか上手くいかないこともありますよね?
生前とても忙しくてエンディングノートをまとめる機会を作れなかったり、最新の情報に更新するのを忘れていたり。
更には急な不幸が起きることも…。
万が一、デジタル遺品(遺産)に関して何も引継ぎなく「その時」が訪れてしまった場合には、遺族はデジタル遺品対応のプロに相談することを検討してみてはいかがでしょうか?
そこで今回紹介するのが、
「デジタル資産バトン」
というデジタル遺品(遺産)専門のプロです。
デジタル資産バトンの業務は以下の通り。
- 専門ツールを使って、見つけにくいファイルや消去されたデータを探しだす。
- 誤って削除された写真や動画、データの復旧を行う。
- パスワード不明な場合、ファイル解析を行いパスワード解読を試みる。
国際基準のセキュリティ(ISMS情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得している会社なので、プライバシーに関しても安心。
「もしも」の時はデジタル資産バトンを頼ってみては?↓
まとめ
終活は早めにやるに越したことはありませんが、意外と盲点なのがデジタル遺品(遺産)。
昔より遺産相続が複雑になっているので、できるだけ早めに整理&メンテを心がけたいですね。
また、万が一のときは、デジタル遺品(遺産)のプロに依頼することも一つの方法です。
最後までお読みいただきありがとうございました。